2013



gute reise

 "Gute Reise" (個人蔵)

  10年ほど前、ドイツのハノーファーに住んでいました。その頃、よく見たり聞いたりした言葉です。
他にも、スーパーのレジの人が金曜の夕方に買い物に行くと"Sch?nes Wochenende!" (良い週末を!)と言ってくれたり、くしゃみをすると”Gesundheit!”(健康に!)と言われたり、日本とは少し違う習慣で、いいなぁと思うものがいくつもありました。
海外に住むことは、ずっとなんとなく憧れていて、常識が変わる、ということが、すごくわくわくします。
旅に出る、そのときの期待と不安、分からないことを目前に挑む感じは、ひとつの絵を描くことにも通じるかもしれません。良い旅でありますようにと、祈るような気持ちとか。




gute reise

'Gute Reise'  (個人蔵)

 この、同じタイトルの3枚の絵にはミツバチがいて、花から花へと蜜を集め、そしていつかどこか知らない場所に行ってしまいます。
絵も旅をします。私の手元を離れ、いつか誰かのところへ。私はミツバチを見つけるとうれしくなります。四葉のクローバーを見つけたときみたいに。
私の絵が、いつかどこかで、そんな風に見られたら、いいなと思います。
描くことは、私にとっては、そういう事なので、かたくなにネガティブな絵を描きたくないと、思います。
自分がイメージをこの世に創造できるのなら、明るい方がいい。

 

gute reise

'Gute Reise'  (個人蔵)

 そんな風にして、またどこか遠いところに行けたらいいなと、それから、遠くに行ってしまう人たちに、どうか幸せでいてねと、思ったりします。
 

 

farewell gifts

"Farewell gifts"  (個人蔵)

 ちょうど、3月くらい、遠くに行ってしまって気軽に会えなくなってしまう人が重なって、ああでも、栄転なんだから応援しよう遠くから、とか思って描いていました。
花束を贈りたい、ような気持ち。もともと、友人は遠方に多いのですが、だから、簡単には会えなかったりもしますが、用事がなくても、それでもいつか会えるとやっぱりうれしい。

 
 

alice

 "Alice"  (個人蔵)

  「ふしぎの国のアリス」みたいに、物の大きさがとても大きくなったり、逆に自分がとっても大きくなったり、そして、動物やトランプがしゃべったり、考えたり困っていたり、怒っていたり。
たぶん、植物や動物から見たら、人間ってすごくこっけいなんだろうな、笑ったり泣いたり、忙しく、愛したり憎んだり大変だなぁって。
植物をじーっと見ていると、主客が入れ替わるような瞬間があり、その感覚は、「私があなたで、あなたが私」という面白い瞬間の世界です。



nasturtium




 

 

'Nasturtium'  

 ナスタチウム(金蓮花)を毎年育てています。
この花のオレンジや赤、黄色の、かわいく明るい色、それから茎のくねくねしたところ、葉っぱの蓮みたいな形、そして食べられる!
私は、あまり食べないのですが、そんなところが好きで、毎年育てる花のひとつです。園芸が好きになったのは、地元に帰って農業をしていた頃から。今は兄一家が農業を継いだので私は、めったに畑へは行きませんが、庭やベランダやアトリエにはたくさんの植物があり、こうやって花が咲くとうれしくなります。

 





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